皆さんこんにちは営業の鍬守です。
今回のブログは床下の湿気対策について書いていこうと思います。
那須の中古戸建ての多くの基礎は皆さんがご存じの”べた基礎”ではなく”布基礎”というのが多くなっております。布基礎の場合地面が露出しているため地面からの湿気の影響を受けやすいという特徴があります。湿気はシロアリやカビの発生を引き起こす可能性があり、特に布基礎では湿気対策が必要です。
私の自宅も布基礎で出来ておりリスク対策として
ゼオライト
を基礎内部の床面に敷きならしてあります。
ゼオライト
とは、天然または人工の多孔質鉱物で、無数の微細な穴がある構造を持ち、
湿気・臭い・有害物質を吸着・分解する性質があります。
床下調湿に使う場合は、
湿度が高いときに水分を吸収し、乾燥時に放出して湿度を一定に保つ働きをします。
さらに、カビやダニの発生を抑え、消臭効果も期待できます。
ホームセンターなどで10Kg1000円程で売っていますので誰でも気軽に購入することが出来ます。
床下調湿用のゼオライトは、製品や粒の大きさによって推奨量が異なりますが、一般的な目安は以下の通りです👇
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標準的な使用量:
➡ 1坪あたり 約15〜25kg(=1㎡あたり約4.5〜7.5kg) -
湿気が多い場所(北側・低い地盤など):
➡ 1坪あたり 約25〜30kg(=1㎡あたり約7.5〜9kg)
多くの場合、10〜20kg入りの袋を床下全面に敷き詰める形で施工します。
粒状タイプは調湿効果が長期間持続し、メンテナンスはほぼ不要です。
必要面積に応じて、
例)床下面積 20坪の家 では、標準的な使用量で 約400kg程度 が目安です。
床下の湿気対策にゼオライトがおすすめ!
床下の環境を健康的に保ち、家全体の耐久性や快適性を高める役割があります。
更に湿度を安定させることで、カビやダニの繁殖を防ぎ
床下の塚・大引き、根太・土台などの腐食や劣化などの悪影響を抑制する効果も発揮します。
べた基礎でもゼオライトは有効で、湿気対策・消臭・カビ抑制に役立ちますが、施工前に水はけや湿気の状況を確認するとより効果的です。
床下の湿気が気になる方は、ぜひ一度ゼオライトを試してみてください。
おまけ
せっかくなのでなぜ布基礎を採用するのかを解説しようと思います。
コストパフォーマンスの良さ
布基礎は必要な部分だけに基礎を設置するため、使用するコンクリートや鉄筋の量が少なく、施工費用を抑えられます。
部分的な強度を高めやすい
布基礎は柱や壁の下に重点的に基礎を設置するため、荷重が集中する箇所の強度を効率的に高めることができます。
寒冷地への適応性
寒冷地では地面が凍結して膨張し、建物を押し上げる「凍上」が発生する可能性があります。
布基礎は凍結深度より深い位置に基礎を設置することで、この影響を軽減。
そのため、北海道や東北地方などの寒冷地で多く採用されています。
柔軟な設計対応
布基礎は必要な部分だけに基礎を設置するため、設計の自由度が高く、地形や建物の形状に合わせた柔軟な対応が可能です。
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