別荘地で起きた、まさかの「境界トラブル」の話
皆さんこんにちはこんばんは営業の 鍬守 です。
先日、「別荘を売りたい」というご相談をいただき、現地へ向かいました。
到着してみると、立派なログハウス。
築年数は経っているものの状態も悪くなく、
家財整理と草刈りをすれば、そのまま販売できそうな印象でした。
「これは早そうだな」
そう思いながら、念のため境界杭の確認へ。
違和感の正体
区画の形と杭の位置が、どうも合わない。
嫌な予感がして、周囲の杭や隣地との位置関係を細かく見ていくと――
ある結論に行き着きました。
この建物、越境どころじゃない。
ほぼ丸ごと隣地に建っている。
正直、思わず「マジかよ」と声が出そうになりました。
私は不動産業界に入り12年になりますが恐らく1番の珍事です。
管理会社も把握していた
すぐに管理会社へ確認。
過去に草刈りを依頼された際、
同じ違和感に気付き、境界を確認したとのこと。
ただ、所有者にそれとなく伝えたものの、
深刻に受け止めてもらえず、それ以上踏み込まずに終了。
管理会社の立場上、そこまで介入する義務もなく、
結果としてそのままになっていたようです。
相続後に表面化する問題
現在の窓口は息子さん。
お父様は亡くなられており、名義は高齢のお母様。
この事実を伝えたところ、言葉に詰まり
「どうしたらいいでしょうか」と一言。
無理もありません。
約30年前に建てられた建物。
その間、隣地所有者からの指摘は一切なし。
おそらく投機目的で購入されたまま、
現地確認すらされていない土地なのでしょう。
越境とは次元が違う
よくあるのは「少しはみ出している」越境問題ですが、
今回のケースはそれとは全く別です。
土地をまたいでいるのではなく、
そもそも建物の位置が違う。
つまり、
- 建物の所有権はあるが、土地の使用権がない
- 売却は極めて困難
- 是正には大きなコストと時間がかかる可能性
かなり重たい問題です。
現地確認の重要性
今回の物件も、外から見れば「普通に良い別荘」です。
ですが一歩踏み込むと、
売却以前の問題を抱えている状態でした。
不動産は本当に、
見ようとしないと見えない
これに尽きます。
まとめ
別荘地では特に、
- 境界確認が曖昧なまま建築されている
- 長年問題が表面化していない
- 相続で初めて発覚する
こういったケースが実際にあります。
今回のように、
**「建物がそもそも別の土地に建っている」**ケースは稀ですが、
ゼロではありません。
売却を検討される際は、
まずは現地と境界の確認から。
それだけで、防げるトラブルも多くあります。


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