田代です。
一昨日のブログに続いて「大地の芸術祭2018」2日目。
この日は前日夜に予約した、湯沢町で返却ができるレンタカーで、
ツアーでは網羅していない主要アートを巡りました。
まずは「光の館」
こちらも「脱皮する家」同様宿泊施設でもあります。
第1回の芸術祭で生まれたジェームズ・タレル氏の作品。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という随筆から
見出した、瞑想のためのゲストハウスだそうです。
行くとちょうどガイドさんが可動屋根を動かしてくれていて、
和室に寝転んで変化を楽しみました。
晴れている日と夜が素晴らしいようなので、
この日は真の素晴らしさを体感できませんでしたが、
屋根が可動するというまさかのギミックにとても驚きました。
また、昼間なのでほとんどわかりませんでしたが、
浴室はお部屋自体は真っ暗ですが、光ファイバーにより
水に浸かっている部分だけが透けて見えるようになる
計算されつくした光の芸術となっているそうです。
光の館のあるナカゴグリーンパークの芝生広場に戻ると、
えっ!?
これは・・・河童・・・ですよね・・・(笑)
世間話をしながらお茶をすすり、
美味しいと言いながら土鍋で何やら炊いて食べています。。。
これはまたシュールな・・・
しかもこの後、水道でしゃがみながらお皿をひたすら
手洗いしている光景も見られ、とにかく面白かったです😊
見学者が河童の隣で一緒にお茶をすすって
世間話をしたりもしていましたw
この芝生広場には他にも様々なアートが点在していました。
お次もどうしても見たかった作品「最後の教室」
廃校となった旧東川小学校全体を使ったアートです。
暗くてiphoneではまともに写真を撮ることができませんでしたが、
途中はまるで富士急ハイランドの「戦慄迷宮」でした😨
暗闇の理科室で心臓の音に合わせて灯いたり消えたりを
繰り返す一見不気味な作品もありましたが、
独特な雰囲気になんだか吸い込まれるような感覚でした。
お次は車で走っていて看板が気になっていた
「森の学校キョロロ」
リサーチ不足で一体何のか、そもそもトリエンナーレの
一部なのかもわからずに到着。
とても古い何かの工場なのかと思わせる、
錆だらけの変わった建物が突如現れます。
なんかかっこいいです。
あいにくの天気でいまいち伝わりませんが、
この建築好きです。
モダンデザインな「さとやまキッチン」なるものも。
近くで見るとデザインからして、あえてこのように
造られたものだということがわかります。
建物自体は実は博物館兼研究施設となっています。
こちらも芸術祭に合わせて造られた建物です。
外壁の錆は実は保護膜となって内部まで腐食しないものだそうです。
この建物エピソードですごいのが、
町が最大限に協力をして境界を動かしてくれたりして
誕生した、皆さんの想いが形になった今の建築基準法では
建てられないなかなかの希少建築物ということ。
単に建築物を見に行く目的で行かれても良いと思います。
背の高い塔の部分はもちろんEVなんてなし。
階段室も素晴らしい作品の一つでした。
最後は「ドクターズ・ハウス」に行きたかったのですが、
まさかの閉館が16時・・・
気持ちを切り替えどこか行ける作品はと・・・
グーグルマップで閉館6分前着だけど行くだけ行こう!
ということで「ワープクラウド」へ。
かつて繊維工場だった建物内に天井から吊るした
白い玉が均等に並んでいる美しい作品です。
石膏で固めた玉をアーティストが微調整をして
全ての高さなどを調節した気の遠くなるような作品。
晴れているとこの玉がもっと光って見えるそうです。
こちらのガイドさんも大変親切でいて、
またとてもこの芸術祭を誇りに思われているんだろうな、
と感じさせる素晴らしい方たちでした。
最初の開催から7回目、21年も経過しているアートイベントは
日本にはなかなかないですね。
見学者もですがスタッフの皆様、地域の人たちも
本当に素晴らしく、是非また3年後も行きたいと思いました。
まだ行かれたことのない方、現代アートって何?って人も、
是非一度行かれてみてください!!
答えは出ないものも多いけれど、作品を見て考えるのも
また楽しく、感じ方も人それぞれなんで、気楽に見てみると
案外のめりこんじゃうかもしれませんよ~