こんにちは、星川です。
最近古い写真を見返していて、移住してきて間もない頃にひょんなことでお食事へよく行く仲となった方のお話を思い出します。
祖父や祖母くらいのお歳なのですが、たいへんにきれいな所作やことばづかいをされる方です。 文学の知識に豊富で、さまざまな質問に対して明確な答えを返してくれました。ときに「何を言っているの」と笑われてしまうのですが、ことばを待ってくれたり、ヒントをくれたり、一緒に答えを紡いでくれようとしてくれたことが印象的です。
会話のなかで一番印象に残っていることが「余白」についての考え方でした。松下電器の松下幸之助さんの哲学の本を読んでいると、もっと文学にも触れなさいと言われました。確かにビジネスの成功者であり学びはあるけれど、今の星川くんに必要なものはほかにもある。とのことでした。
余白を見よ
それが必要なものらしい。
松尾芭蕉「古池や 蛙飛び込む 水の音」
誰でも知っている俳句ですね。静寂に包まれた古池に蛙が飛び込む瞬間を描いた句で、音と静寂の対比が巧みに表現され、池と蛙と水という単語だけでその情景を想像する余白が生まれます。ビジネス書からはハウツーしか学べなく、ことばに奥ゆきを与える余白が与えづらくなってしまうとのこと。
それと、人生においてもこころに余白があることで、ありがたみを改めて実感することができると付け加えてくれました。時間が経つにつれて理解できるお言葉だなと感じています。

これはその方の邸宅のお庭にいた猫の写真。最近は相手のお仕事の関係で近くにいなくお会いできていないけれど、この写真を見て「余白」は自分につくれているかなと自戒しています。
皆さまも適度に余白を。
星川

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